鐘崎職人 Craftsman
【座右の銘】縁の下の力持ち
【趣味】ウォーキングや体を動かすこと
子供のころの『憧れ』からかまぼこ職人の道へ
入社13年目の大槻さん。鐘崎との出会いは、小学校時代にさかのぼる。
小学校の社会科見学の際に出会った職人に、子どもながらに『かっこよさ』を感じ、成長していく中でも、そのことはいつも頭の片隅にあったという。
「入社当時は、自分の仕事に実感がもてず、皆さんに迷惑をかけてしまうことが多かったです。しかし、鐘崎のかまぼこづくりに関わっていく中で成長し、あの時憧れていた職人に、近づくことができているんじゃないかなと思います。」
憧れだった『職人』になった今、大槻さんはかまぼこの製造工程の要ともいえる『笹焼き(加熱工程)』のリーダーとして活躍している。
かまぼこづくりへの飽くなき探求心と向上心
大槻さんの成長の根幹にあるのは、常に大切にしている心構えだ。
「仕事をする上で、自分の限界値は決めないようにしています。常に向上心を持ち、現状に満足せず新しいことにチャレンジしていくことを大切にしています。」
日々の仕事の中でも向上心は欠かせない、と大槻さんは語る。
「私が携わっている仕事は、機械での作業がほとんどです。ただ、鐘崎自慢の厚みを出すためには、その日のすり身の状態に応じて、温度設定やつぶしの設定を変えなければいけません。魚肉をつぶしすぎてしまうと鐘崎のこだわりであるぷっくらな厚みが失われてしまいますし、弱すぎると成型時に分厚くなりすぎて、中心まで温度が入らなくなります。機械の調整といえど、これまで培ってきた目利きの経験が不可欠です。毎日変化するすり身に対応していくために、私自身も常に進化していきたいと思っています。」
大槻さんに今後チャレンジしたいことを聞くと、このような答えが返ってきた。
「現在は工場の機械を使用したライン製造に携わっていますが、ゆくゆくは自分の手によるかまぼこづくりを極めたいです。機械での製造にしかない技、手作りならではの技、どちらも身につけ、より一層おいしいかまぼこを作りたいです!」
いつでも前を向き進んでいく、大槻さんの目は未来を見据え、輝いていた。
お客様への一言
「鐘崎のかまぼこは、より多くの方に召し上がっていただきたいという思いから、化学調味料や、厚みを出すために必要不可欠といわれる卵白・でんぷんを使用せずに作っています。自然の素材を使って、魚本来のうまみを追求したかまぼこです。ぷっくらとした厚みをぜひご堪能ください。」