鐘崎職人 Craftsman

早坂直樹

【座右の銘】努力・感謝・笑顔
【最近の出来事】キャンプをはじめた

常にかまぼこに近い存在でありたい

早坂さんが担当する主な仕事は、擂潰(らいかい/すり身をつくる工程)と笹焼き(ささやき/かまぼこの加熱工程)だ。鐘崎に入社後、職人を目指そうと思ったきっかけは、かまぼこの一番近くで仕事をしたいという想いだった。
「かまぼこを扱う会社に入社したからには、自分はぜひ、かまぼこに一番近い存在でありたいと思ったんですよね。鐘崎という会社の中でも、すり身をつくる『擂潰部門』、笹かまぼこを焼く『笹焼部門』は、まだ本当にまっさらな状態の…、かまぼこの原点と向き合える部署なんです。そこに大きな魅力を感じました」
工場でのかまぼこづくりは、一見ただ機械を操作しているだけのように見える。しかし、日々の外気温、室温、水温などによって変わるすり身の状態を、常に見極めながら作業を行う必要がある。早坂さんは、それこそがかまぼこづくりの魅力だと考えている。
「かまぼこづくりは簡単なようで、簡単じゃない。塩との混ざり具合によって弾力が変わったり、温度変化によって焼き色が変わったりと奥が深いんです。いかに品質のぶれを出さず、おいしいかまぼこを安定して作ることができるか…。正解がないので、日々考えています。かまぼこは生き物。毎日トライ&エラーを重ねながら、品質を高めていっています。」
かまぼこづくりについて楽しそうに語る早坂さんだが、入社当時は失敗ばかりだったそうだ。
「新入社員のころは、よくミスをしました。当時の先輩から、失敗しないと仕事は覚えられないもんだよ、と励まされたり…。それから一人前と言えるまで、約3年はかかったでしょうか。今では自分の感覚を頼りにかまぼこづくりができるようになりました。」
 たくさんの失敗を乗り越えてきた芯の強さが、現在の早坂さんのかまぼこへの向き合い方を形作っているようだ。
「今後は新しい商品開発に携わってみたいですね。自宅で楽しめるおつまみかまぼことか…。これからもかまぼこの一番近くで、新しい可能性を見つけていきたいと思います。」

お客様へ向けて一言

「鐘崎のかまぼこは、職人のこだわりが詰まっています。化学調味料・保存料・でんぷん・卵白無添加であることもそうですが、特に注目していただきたいのが笹かまぼこの『厚み』です。鐘崎ならではのふっくらとした厚みをぜひご堪能下さい。」

個人インタビュー

  • 大友英樹 ~Hideki Otomo~

    大友英樹 『職人たちを率いて鐘崎に革命をもたらすエキスパート』
  • 沼田勝美 ~Katsumi Numata~

    沼田勝美 『鐘崎の伝統の技を現代につなげる司令塔』
  • 大槻翔吾 ~Syogo Otsuki~

    大槻翔吾 『未来を牽引するビジョナリーリーダー』
  • 佐伯勇介 ~Yusuke Saeki~

    佐伯勇介 『大漁旗の土台をつくる目利きの達人』
  • 早坂直樹 ~Naoki Hayasaka~

    早坂直樹 『生き物である生身に五感で挑み続ける活眼の士』
  • 高橋雄也 ~Yuya Takahashi~

    高橋雄也 『大内に秘めた熱き想いを焼き炉にくべ続けるかまぼこ塾の番人』
  • 須藤浩昭 ~Hiroaki Sudo~

    須藤浩昭 『鐘崎の中核を支える撹拌(かくはん)のスペシャリスト』
  • 鳥山文太郎 ~Buntaro Toriyama~

    鳥山文太郎 『心の優しさと温かさがその手に宿る、誰もが認める成型師』