突然ですが、毎日の入浴タイム、しっかり浴槽に浸かっていますか?
さっとシャワーだけで済ませてしまう、という方もいらっしゃるのでは。
実は浴槽に浸かっての入浴には、体をきれいにするという以外にもさまざまな効果があります。
ここでは、お風呂(浴槽に浸かる)の入浴効果について解説していきます。
この記事を読めば、お風呂のメリットについて理解していただけるかと思います。
ぜひ、最後までご覧いただければと思います。
入浴の効果
ここでは、お風呂の入浴効果について解説します。
身体の清潔を保つ
まず、最初に挙げられる効果は、体を清潔に保つことです。
体の垢や、汚れを落とし、綺麗にすることができます。
体の清潔さを保つことで、皮膚の炎症を防いだり、デキモノが発症することを避けたりすることができます。
また、同時に気分もリフレッシュでき、気持ちの切り替えにも役立ちます。
美肌効果(保湿効果、リンパの流れ促進など)
次に挙げる点は、美肌効果です。
お風呂に入ることで美肌効果を得られる理由は以下の通りです。
第一に、血行を促進し、リンパの流れを促すこと。
入浴を行うと、体温が上がります。
すると、肌表面の温度が上がり、その影響で血管が拡張し、血行を促進します。
そのおかげで、身体中の老廃物が血管を通して、排出され、肌の状態を維持します。
第二に、スチーム効果で、毛穴の奥まで綺麗に洗顔できること。
お風呂の蒸気によって、毛穴が開くので、毛穴の奥まで洗顔料が届きます。
そのため、毛穴の奥の汚れまでもが洗浄でき、お肌の黒ずみも発生しにくくなります。
血行を促進する
前述した通り、お風呂に入ると、血行が促進されます。
そのため、全身に新鮮な血液が行き渡り、体の細部まで血行が促進されます。
そのおかげで、新陳代謝も向上し、古い皮膚が刷新され、新しい肌に入れ替わることで、いつまでも若々しい肌が期待できます。
また、血行が促進されることで、神経痛などの慢性痛を和らげたり、筋肉の収縮による肩の張りを抑制したりする効果も期待できます。
一方で、片頭痛や打撲がある場合は、血行を促進させると、症状が悪化するので、入浴することは避けた方が良いでしょう。
心身のリラックス効果
次は、心身のリラックス効果です。
お風呂に入ると、活動時に優位になっていた「交感神経」が、休息時に優位となる「副交感神経」に切り替わります。
副交感神経が優位となると、身体の緊張状態が解放され、リラックス状態になります。
入浴する時以外にも、食事を摂取しているときや寝ているときに副交感神経は働き、心と体を休ませてくれます。
入浴により、この副交感神経への切り替えが起こることで、心身をリラックスさせることができます。
疲労回復
続いては、疲労回復が挙げられます。
入浴により、身体的な疲労と精神的な疲労の2種類の疲労を回復させることができます。
身体的な疲労は、入浴により、血行を促進して、疲労物質を押し流してくれることで改善されます。
また、血行促進により、老廃物が体外に排出され、身体を健全な状態に維持することができます。
また、入浴により精神的な疲労も回復させることが期待できます。
入浴により、副交感神経が優位となるので、精神的に落ち着いた状態となり、疲労の解消につながります。
お風呂への入浴は、身体的疲労と精神的疲労を一石二鳥で回復させることができる方法の1つです。
生理痛の緩和
続いて、生理痛の緩和です。
生理中は雑菌が入るから入浴は避けた方が良い、あるいは浴槽に血が混じるからやめた方が良い、と考える方も多いかと思います。
しかし、あまり心配する必要はないでしょう。
むしろ生理中に浴槽に浸かると、生理痛が緩和されると言われているため、試していただくと良いかと思います。
ただ、浴槽に血が混じることは多少あるかもしれないので、お風呂に入る順番としては一番最後にお風呂に入るか、お風呂のお湯を入れ替えるなどの工夫をする必要があるでしょう。
また、お気に入りの入浴剤やバスソルト、アロマオイルを湯船に混ぜて入浴するとリラックス効果が増すのでおすすめです。
睡眠の改善
続いて、睡眠の改善が挙げられます。
睡眠改善を目的として入浴する場合のおすすめは、ぬるま湯でゆっくりと浴槽に浸かることです。
ぬるめのお湯の方が、副交感神経が優位となるので、心身ともにリラックス効果が期待できます。
寝る前に、副交感神経を優位にすることで、脳の興奮を落ち着かせ、リラックス状態にできます。
そのため、お風呂に入浴しなかった場合よりも、お風呂に入浴した場合の方が、深い眠りにつくことができます。
最近、眠りが浅くて悩んでいるという方は、市販の睡眠お助けグッズだけでなく、お風呂にきちんと入っているかも気をつけると良いでしょう。
免疫力の向上
最後に、免疫力の向上が挙げられます。
そもそも免疫とは、私たちの体において、細菌やウィルスから体を守るシステムのようなものです。
免疫力の低下の原因は、不規則な生活習慣や睡眠不足、体温の低下などさまざまなことが挙げられます。
入浴は、体温の低下を防ぐという点において有効な方法の1つと言えます。
体温が下がると、免疫力が下がることが知られています。
寒い環境にいると、風邪を引きやすくなるのは、体温低下により、免疫力が低下するためです。
免疫力を上げるためには、体温を上げることが重要であり、そのためには、お風呂を活用するのが効果的と言えるでしょう。
おすすめの入浴の仕方
おすすめの方法は、38〜40℃くらいのぬるま湯に半身浴で20〜30分かけてじっくりと入浴することです。
42℃以上の高温のお湯に浸かると、免疫力の向上にはなりますが、交感神経が優位になってしまい、心身のリラックスに繋がりません。
すると、睡眠の妨げになってしまうので、高温の浴槽に浸かることはあまりおすすめしません。
注意点
入浴時の注意点としては以下のことが挙げられます。
第一 脱衣所の室温
脱衣所を温めておくことです。
体温と脱衣所や浴室の温度に大きな違いがあると、急な温度の変化により、血圧が急激に変動するヒートショックを起こすことが考えられます。
特に冬場は、ヒートショックを起こしやすい環境になりやすいので、できれば脱衣所に暖房器具を用意しておくことをおすすめします。
第二 水分補給
水分補給をおこなうことです。
入浴中は多くの汗をかくので、脱水症状になりやすくなります。
なので、こまめな水分補給をおこなうことが理想です。
例えば、入浴前にコップ1杯のお水を飲むことをおすすめします。
第三 頻度と時間
適度な頻度と時間で入浴することです。
入浴することは健康の観点から良い習慣ですが、入浴の頻度が多すぎたり、入浴時間が長過ぎたりすると、逆に身体に負担をかける原因にもなります。
そのため、浴槽の温度は38〜40℃程度で、半身浴で20〜30分程度を目安として入浴することを推奨します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、お風呂に入ることの効果について解説してきました。
この記事のポイントを整理すると、以下の通りとなります。
● 入浴するメリットは、身体を綺麗に保つこと以外にも、心身をリラックスさせたり、免疫力を向上させたり、血行を促進させたりすること。
● おすすめの入浴の仕方は、38〜40℃くらいのぬるま湯に、半身浴で20〜30分程度浸かること。
● 入浴の注意点は、適度な頻度で、適度な入浴時間を心がけること。
● 浴槽に浸かっての入浴は健康を保つのに大切な習慣なので、浴槽に浸かることを意識して実行していただければと思います。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
なお、リラックス効果、ストレス解消に関する食事についてこちらの記事も参考にしていただければと思います。