最近こんなことはありませんか?
「なんだか体が重たく感じる・・・」
「よく眠れない・・」
「気力が湧かない・・・」
それは疲労のサインかもしれません。
通常、疲労回復と言えばたっぷり睡眠をとることをイメージする方が多いかと思いますが、疲労が食事でも改善されることをご存じでしょうか?
実は疲労回復に効果的な栄養素や食べ物があるのです。
ここでは食を通して疲労回復するコツを管理栄養士が伝授いたします。
疲労を跳ね返して明るくいきいきとした毎日を過ごしましょう!
疲労回復できていますか?
忙しい毎日を過ごしていると「疲れが抜けない・・・」なんてこともありますよね。
その疲れがどんどん蓄積すると、体や心に様々な不調が現れてくるものです。
体に起こる不調
疲労が蓄積すると体は不調としてSOSを出します。
主な不調としては、
・よく眠れない
・頭痛
・のどの痛み
・関節痛
・筋肉痛
・首のリンパ節の腫れ
等のたくさんの不調が現れます。
これらの不調に当てはまるものを感じてはいませんか?
心に起こる不調
続いて、疲労が蓄積すると体と同様に、心にも不調のSOSを出します。
主な不調としては、
・気分がゆううつでスッキリしない
・イライラしやすくなる
・人の名前をなかなか思い出せない
・大声で笑うことが少ない
・1日が終わっても充実感がない
など心にもたくさんの不調が現れます。
これらの不調に当てはまるものを心で感じてはいませんか?
疲れている時に食べたい食べ物はどれでしょう?
疲れている時に特定のものを無性に食べたくなった経験はありませんか?
実は、これには身体の不調が大きく 関わっているのです。
甘いものが食べたいあなたは
疲れている時に無性に甘いものが食べたくなった経験はありませんか?これはストレスや睡眠不足が 関わっています。
ストレスや睡眠不足は 、食欲を増進させるホルモンを増やし、逆に食欲を抑制するホルモンを減らす働きがあります。
その影響により、甘いものが無性に食べたくなってしまうのです。
しょっぱいものが食べたいあなたは
ミネラル不足の可能性があります。
特に汗をかいたときに水分や塩分が一緒に体から放出されてしまうためミネラルが不足してしまいます。暑い日や運動した後の体が疲れている時に注意が必要です。
酸っぱいものが食べたいあなたは
「疲れていると酸っぱいものが食べたくなる」と耳にしたことがある人は多いと思います。しかし、実は胃が疲れている可能性があります。
辛いものが食べたいあなたは
ストレスが溜まっているサインかもしれません。
イライラが溜まると体は無意識に別の刺激でイライラを誤魔化そうとします。その刺激が「辛いものを食べる」という行動に繋がると言われています。
疲労回復に効果的な栄養素をご存知ですか?
栄養素の中でも「ビタミン」はよく耳にしているかと思いますが、 実は疲労回復にとっても効果的なのです!ここでは特におすすめなビタミンBを3種類ご紹介いたします!
ビタミンB1
運動や力仕事などによる肉体疲労時に効果的なビタミンです。
糖質をエネルギーに変える働きを持っています。疲れからくる体のしびれや食欲がないとき、心が不安定な時や物事に集中できないときにも効果的です。
豚肉やうなぎ、玄米に多く含まれています。
ビタミンB2
ストレスを強く感じた時に効果的なビタミンです。
ストレスによる疲労からくる目の充血、肌荒れ、口内炎などの症状をやわらげる働きがあります。生活習慣病の予防にも効果的と言われています。
レバー、納豆、卵に多く含まれています。
ビタミンB6
だるさや疲れやすさを感じた時に効果的なビタミンです。
疲労による免疫力の低下で起きる皮膚炎、口内炎、じんましん、湿疹、アレルギー症状をやわらげる働きがあります。また、イライラや心を落ち着かせる働きもあります。
マグロやカツオなどの青魚、レバーに多く含まれています。
食事で疲労を回復するコツ
疲労回復に効果的な栄養素のビタミンBをご紹介したところで、ここからは普段の食事から疲労を回復するコツをお伝えいたします。
こんな食事がおすすめです!
疲労回復には、主食・主菜・副菜を組みあわせた食事が効果的です。
主食は特にご飯がおすすめです。主食にはエネルギーを生み出す役割があり、ごはんはパンや麺類などの小麦製品に比べて効率的にエネルギーを産生できます。
主菜はたんぱく質が豊富なお肉やお魚、卵がおすすめです。これらにはビタミンBも豊富に含まれています。
副菜は野菜をたっぷり食べることを意識しましょう。野菜にはビタミンB以外にも疲労回復に効果的なビタミンCやβカロテン等が豊富であるためおすすめです。
ビタミンBは糖質をエネルギーに変えることが出来るので、この3つの組み合わせは私たちの強い味方なのです。
食生活でのポイント
食生活で1番気を付けるポイントは、朝・昼・晩の3回食事をとることです。
どうしても疲れていると食欲がわかない時もありますよね。しかし、体は疲れている時こそたくさんのエネルギーを消費しています。少しでもいいので食べられるものを食べましょう。逆に、疲れやストレスで食欲が増す人もいるかと思います。しかし、食べ過ぎてしまうと胃や腸をさらに 疲労させてしまい体が余計に疲れてしまいます。適度な量を食べるように心がけましょう。
まとめ
・疲労が蓄積してしまうと心と体は不調を引き起こし、SOSを出す
・疲労回復にはビタミンBがおすすめ
・食事で疲労回復するには主食・主菜・副菜の組み合わせがおすすめ
・3食きちんと食べましょう
これらのポイントを意識することで、日々疲労を解消していくことができます。
疲労は溜めずに跳ね返して、元気な心と体で明るくいきいきとした毎日を過ごしていきましょう!